Pre-War Guitars Co. HD (2019)
- CONDITION:
- NEW
- TOP:
- Torrefied Adirondack Spruce
- SIDE BACK:
- Aged Granidillo
- FINGER BOARD:
- Gabon Ebony
- BRIDGE:
- Gabon Ebony
- NUT WIDTH:
- 42.9mm
- BRACING:
- Scalloped X-Bracing(Forward Shifted)
- PICKGUARD:
- Tortoise
- SCALE:
- 645mm
- BINDING:
- Ivoroid
- TUNER:
- Waverly 4076 Relic
- CASE:
- Harptone Case
- OTHER:
- Distress Level 3
≪ 購入・お問い合わせ ≫ | ||
古材のグラナディロを使った、Model IHD!!
Model HDは、戦前の1937年製オリジナルヘリンボーンのD-28を再現したモデルです。
当店に入荷した初のDistress Level 3の個体ですが、やはりエイジド加工が入っていた方が音が良いです!
トップのサウンドボードとブレーシングには、トリファイド加工のアディロンダックスプルースが使われています。
ヴィンテージのルックス、サウンドに近づける為に、熱処理を施した特別なアディロンダックスプルースです。
渋く枯れた顔のトップは、経年で焼けたような味があり、コンディションの良いヴィンテージ品のような雰囲気です。
トップ外周のヘリンボーンは、寄木のパターンが、大きすぎず細かすぎず、中間の絶妙のサイズで、細部まで雰囲気よく再現しています。オリジナル製作のピックガードも雰囲気抜群で、マーブルな模様と淡いブラウンの色合いがリアルで、鼈甲柄ピックガードが、トップのカラーとピッタリはまり、このレトロな顔は見事です。
サイドバックには、良質な古材のグラナディロを使い、柾目のスッキリ通ったルックスが素晴らしいです。
ネックも、厳選された良質な材で、縦ストライプが美しく、梨肌のような杢目で密度の高い、ヴィンテージライクな良質のホンジュラスマホガニーが使われています。
ヘッド形状は、30年代のスタイル。ヘッドプレートのグラナディロの雰囲気も色気があり、レリック仕様のレトロなウェバリーチューナーが自然にはまっています。
指板&ブリッジには、良質なガボン産の黒くきめ細かなエボニーが使われています。
指板のダイヤモンドインレイも、こだわりのインレイで、形が良く、アバロンの輝きも満足度が高いです。
ブリッジは、ロングサドル仕様で、プリッジピンと共に、経年の黄色く焼けたようなやれ感を演出しています。
ボディ内の、サイドの割れどめの茶色いリボンや、フォアードのXスキャロップブレーシングの、Xの位置のニカワが染み込んだ布の感じなど、細部のディテールも、ヴィンテージギター好きには嬉しい、非常にマニアックな仕上がりです。
(エイジド加工について)
エイジド加工のレベルは1,2,3,4とあり、数が増えるほど、ダメージの段階がヘビーになっていきます。
ダメージ加工は、PRE-WAR GUITARSの作り出す、枯れたヴィンテージサウンドにとって重要な要素です。
ベースとなるレベル1から、極薄のフィニッシュに、自然なウェザーッチェッキングを施すことで、塗装表面の張力を緩和して、より奔放で、開放的な自然な反応、ウッディで枯れたサウンドを得ることができます。プリウォーギターを弾いていただくと、楽器が自由に呼吸することを感じられると思います。
このギターのダメージレベルは3です。
かなり弾き込まれたであろう迫力のあるルックスで、多くのピックスクラッチ痕が再現されています。
ボディバックにはバックル傷も再現されており、数々の演奏を支えてきたヴィンテージギターのような外観です。
ナット幅は42.9mm。ハイポジションに向かって厚みを増す、優しめのネックシェイプ。
伝統的なダブテイルジョイント。接着にはニカワが使われ、塗装は極薄のニトロセルロースラッカーです。
薄い塗装が、木に馴染んだ風合いで、ややマッドな仕上げなので、新品を持っている感じがしません。
握りやすいヴィンテージMARTINスタイルのマホガニーネックも、サラサラと手に馴染みやすく、良い感じです。
貫禄のあるルックスにふさわしく、出てくるサウンドも素晴らしいです。
今まで新品のギターではなかった、ヴィンテージそっくりなスムーズな反応と、迫力ある野太いサウンド!!
PRE-WARのギターは、枯れた質感が特徴的で、今一番ヴィンテージギターに迫った音を出していると思います。
ウッディで、太い出音に加え、戦前のオールドに感じる、木材が引き締まった質感、すっきりと乾いた澄んだ響きを、新品で出している、驚きのクオリティは、ヴィンテージ好きにも、ルシアーギター好きにもオススメです。
ワイドネック&フォワードシフト期の、豪快で迫力のある出音。
グラナディロは、中南米のマメ科の広葉樹で、カリッと乾いたドライな質感がよく出る印象です。
分かりやすく言うと、ブラジリアンローズウッドとマホガニーの中間のようなサウンドです。
オールド28の魅力である、低音のゴーンという鐘のような響きと、中高域のどっしりと深い感じ、ハイポジションの伸びやかなサスティーンもキリッと澄んでいます。
プレーン弦の1、2弦の力強さといい、まさに黄金時代のオリジナルヘリンボーンの質感です。
極薄のフィニッシュで、細かいウェザーチェッキングを施したこの素晴らしい外観、熱処理された特別なアディロンダックスプルースの抜けの良い音、ニカワ接着によるオープンでしなやかな自然なサウンド。枯れた質感が強く、ガラスのような澄んだ響きが感じられます。現代の技術で、ようやくここまでヴィンテージギターに近い物が再現出来るようになりました。