Pre-War Guitars Co. Model 000-28 (2018)
- CONDITION:
- NEW
- TOP:
- Torrefied Adirondack spruce
- SIDE BACK:
- Brazilian Rosewood
- FINGER BOARD:
- Gabon Ebony
- BRIDGE:
- Gabon Ebony
- NUT WIDTH:
- 44.5mm
- BRACING:
- Scalloped X-Bracing(Forward Shifted)
- PICKGUARD:
- Tortoise
- SCALE:
- 632mm
- BINDING:
- Ivoroid
- TUNER:
- GOTOH
- CASE:
- Harptone Case
- OTHER:
- Distress level 2
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アメリカのノースカロライナ州で製作されているプリウォーギターズ!
本物のヴィンテージギターのような枯れたサウンドと、迫力のあるルックスに、今世界中が注目している新しいブランドです。
トミー・エマニュエルの使用で注目を浴びていた000-28!
オリジナルの1937年製の000-28を再現しているだけあって30年代のオリジナルと見間違うほど雰囲気の素晴らしいサンバーストカラーで、杢目の素晴らしいブラジリアンローズウッドS/Bの000-28です!
TOPはトリファイドされたアディロンダックスプルース。
近年の材は杢目の広い物が多いですが、この材は杢目も細かく、とても良い材が使われています。
スプルースの中にはサップ(樹脂)が多く含まれています。
サップは木の中の糖分で、焼くことによってそれが硬いレジンの結晶となります。
ヴィンテージギターのトップは経年変化で上記のような状態となりますが、トリファイドシステムでは木材を焼くことでヴィンテージギターと同じ状態のトップ材にする技術です。
これによりヴィンテージギターのようにスムーズで抜けの良いサウンドを再現しています。
S/Bは美しい杢目のブラジリアンローズウッド。
ダークチョコレートのような色の濃いブラジリアンで、黒い縦のラインが美しい材が使われています。
美しいブラジリアンローズウッドの付き板のヘッド。
ロゴなしのシンプルな仕様ですが、塗装のウェザーチェックが入っており、雰囲気がとにかく抜群です。
恐らくギターを手に取った時にじっくりと見入ってしまうポイントだと思います。
ヘッドの裏にはPRE WAR Guitars Co.の刻印。
チューナーはエイジド加工されたGotohのオープンバックペグです。
指板、ブリッジはエボニー。使われているのはガボン産のエボニーで、密度の高い良材がセレクトされています。
指板のダイヤモンド&スクエアのインレイは手作業で切り出された物で、ヴィンテージギター同様にハンドメイドの温もりが感じられます。
ブリッジはヴィンテージ同様にロングサドルの仕様。
ナット、サドル、ブリッジピン、エンドピンなどの細かいパーツもしっかりとエイジド加工が施されています。
サウンドホール周りには28スタイルのロゼッタ。
サウンドホールの内側の木部の部分のダメージやサウンドホールの外側のピックスクラッチの傷はとてもリアルに再現されています。
ボディのバインディングは経年変化の色合いを忠実に再現されたアイボロイドバインディング。
ヘリンボーンのトリムはオリジナルと同じ大きさ、雰囲気の物が手に入らないということで、わざわざ特注でオリジナルと同様のヘリンボーン飾りを用意しています。
ボディバックのセンターのジグザク飾りもオリジナル同様のもの使われています。
ここまでの細かい装飾もしっかり忠実に再現していますが、驚くのはこのピックガード。
戦前と全く同じような色合い、形を再現しています。
このピックガードはPre war Guitarsが製作しているオリジナルのピックガードで、このピックガードだけでも今世界で最もオリジナル近いと言えるでしょう。
オリジナルではとても貴重なサンバーストカラーのルックス。
恐らく、今まで多くの方が近年のギターのサンバーストカラーに不満を持っていたと思います。
しかし、このギターをご覧頂ければお分かり頂けると思いますが、黒の部分の色や幅、色が変化する境目など本当に雰囲気良くカラーリングされています。
このギターはDistress Level 2。
塗装のウェザーチェックはもちろんのこと、ストロークで弾き込まれた傷などしっかりと再現されています。
Distless Level 1は基本的にウェザーチェックのみとなりますので、このDistress Level 2が程よいヴィンテージギターらしい外観だと思います。
ギターは全体的に経年変化のルックスを再現していますが、傷という点ではTOPを中心に付けており、S/BはTOP程レリック加工はされていません。
S/Bは経年変化で艶がなくなったような雰囲気が再現され、小さな打痕などが再現されています。
このレリック加工はLevel 1、2、3、4とありますが、全て料金は同じ設定になります。
ナット幅44.5mm。ネックは綺麗な杢目のホンジュラスマホガニー。
ネックは1937年頃のVシェイプを見事に再現しており、ローポジションからハイポジションにかけて少しずつ厚くなるネックです。
最近000-18の1938年製を触りましたが、それと全く同じフィーリングには驚きです。
ヴィンテージギターの中でも1、2位を争う人気のあるネックシェイプだと思います。
ロッドはアジャスタブルロッドを採用し、ミュージシャンがツアー中でも調整がしやすい仕様になっています。
木部の接着にはニカワを使い、トップ材以外のトップとバックのブレーシング、メイプルのブリッジプレートもトリファイド加工をしてヴィンテージギターのあのトーンを再現しています。
とにかく全体的に密度の濃いサウンドで、ここまで音に説得力があるギターは今まで新品ではあまりなかったと思います。
低音の音の太さはとにかく圧巻で、000サイズとは思えない程です。
この印象は30年代のマーチンでも感じられることだと思います。
中音域もしっかりと綺麗に前に出ますし、高音弦の音のメリハリ、音の芯の太さ、音の伸び方は本当に30年代のマーチンそっくりです。
トリファイドされた木材の影響かオープンでしなやかなサウンドで、反応性も抜群です。
単音で弾く際も、どのポジションを強くピッキングしても音が潰れることがなく、力強く明確な反応です。
もっとサウンドを言葉で説明するのも良いのですが、このギターはとにかく一度弾いて頂きたいと思います。
多くの方がこのPre war Guitarsを気になっていると思いますが、恐らく現物を見て頂ければ皆様の期待値の遥か上をいく完成度だと思います。
既にトミー・エマニュエルが000-28、Jモデルを使用しており、あのデヴィット・グリアも外観、サウンドに惚れ込んでHDモデルをオーダーしています。
極薄のラッカーフィニッシュで、細かいウェザーチェッキングを施したこの素晴らしい外観、熱処理された特別なアディロンダックスプルースの抜けの良い音、ニカワ接着によるオープンでしなやかな自然なサウンド。現代の技術で、ようやくここまでヴィンテージギターに近い物が再現出来るようになりました。