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LARRIVEE OM-10 Pelican (1995)
¥495,000. (税抜¥450,000.)

- CONDITION:
- EX++
- TOP:
- Sitka Spruce
- SIDE BACK:
- Indian Rosewood
- FINGER BOARD:
- Ebony
- BRIDGE:
- Ebony
- NUT WIDTH:
- 44.5mm
- BRACING:
- Non Scalloped X-Bracing
- PICKGUARD:
- Clear
- SCALE:
- 650mm
- BINDING:
- Rosewood
- TUNER:
- Schaller
- CASE:
- Hard Case
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人気のカナディアンLarrivee、1995年製で珍しいペリカンインレイのOM-10!
そのシンプルながらも機能美を感じさせる優美なデザイン、そして手にした時の質感の高さは「さすがはカナダ製時期のLarrivee!」と感じさせる、1995年製ヴァンクーバー時期のOM-10です。
カナディアン・アコースティックギターの代表的なブランド「Larrivee」は、ブランド黎明期のトロント時期、そして温暖な気候と良質な木材を求めて西海岸へ拠点を移したヴィクトリア島時期、80年代のアコースティックギター暗黒期に飛躍を模索し、島から都市部に拠点を移したノースヴァンクーバー時期を経て、90年代にアコースティックギター界に再び光が差し、大都市ヴァンクーバーに移ってラリヴィーが大きく飛躍したこのヴァンクーバー時期に、本機のOM-10が生産されております。
本機が生産された1995年はヴァンクーバー時期のラリヴィーでも過渡期の年式で、ロゼッタにアヴァロンのパーフリングになった後ですがヘッドトップはまだ黒くなる以前、ボディ内のラベルも、この年辺りで切り替わる直前のタイプが用いられており、ある意味では生産体制の整い出したこの頃の製作精度の高さを持ちつつ、以前のハンドメイドらしさを漂わせる質感の高さを持ち、21世紀に入ってからUSA工場に拠点を移す以前でもありますので、カナダ製らしい深みの有るトーンを持ったギターとなっております。
今回入荷のOM-10は、ラリヴィーのラインナップの中ではトップグレードの「10」でボディシェイプがOM、ヘッドトップには珍しいペリカンのカスタムインレイが入っております。
一部の上位機種に用いられるヘッドトップのカスタムインレイもラリヴィーの魅力で、その絵柄も様々なスタイルがあり、優美な女性をモチーフにしたデザイン、ユニコーンやドラゴンなどの聖獣、精悍なイーグルなど、どれも秀逸なデザインで美しく、それぞれに高い人気を誇りますが、今回入荷のペリカンはかなりレアなデザインで、他のLarriveeカスタムインレイとは一線を画す、愛嬌が有ってどことなくファニーな絵柄が魅力です。
トップは美しいシトカスプルース。
「さすがはカナダ製だけに、良質なシトカスプルースをもちいている!」と評される事も多いLarriveeの中でも、トップグレードモデルらしく細かく木目の詰まった良材が用いられております。
ボディのウッドバインディングにはアヴァロンのパーフリング、サウンドホールのパーフリングにもアヴァロンが用いられた、さり気無くもエレガントな風合いで、エボニーのベリーブリッジも切削時のエッジがキリッと立った美しい仕上がりとなり、非常に高い質感を感じさせます。
サイド&バックにも上質なインディアンローズウッド。
こちらも柾目で色味のバランスも良く、整った美しい材が使われています。
恐らく、やや板目であったり、色味の濃淡が出た材の方が、見た目には抑揚が出て見応えはあるかもしれませんが、このスッキリと整った材にウッドバインディングのみの装飾は地味めにも見えますが、それだけに潔く感じ、質実剛健な姿勢が伺えます。
ローズウッドのヘッドトップには、とても珍しいペリカンのインレイ。
ヘッドの造形もエッジがピシッと綺麗に整い、この仕上がりの良さには、搭載されるSchallerのチューナーが似合っているように感じます。
エボニー指板にはアイボロイドのバインディングが入り、ポジションマークはパールとアバロンを使った「Torch & Wing」のインレイもエレガントで品の良いデザインです。
ナット幅44.5mmのマホガニーネックは薄めのシェイプで、テクニカルなフィンガースタイルでも握りやすいと思います。
ハイフレットに向けても、それほど厚みが変わらず、古に時期で既にモダンなスタイルを確立しております。
サウンドは、広いレンジで非常に剛性感が高く、綺麗に整った響きを持ち、OMサイズとしては強いピッキングでも大らかに受け止めてくれる許容量の深さが有り、尚且つOMらしいメリハリのある引き締まったトーンを併せ持った、深遠なサウンドです。
この広い音域で綺麗に鳴るサウンドと、スケールも650mmですので絶妙なテンション感を持ち、近年の低音弦をドロップさせるオープンチューニングなどでも弾ける、守備範囲の広いサウンド傾向を持ったギターかと思います。
恐らく、良質なトップ材に、ラリヴィー独特のシンメトリーなXブレーシングが合わさり、低域から高音域まで広いレンジで綺麗に鳴るバランスの良いトーンを狙った構造も大きいのかと思いますが、倍音豊かで透明感あふれるサウンド、そして伸びやかなサスティーンは、その質感の高い造りと共に、落ち着いて品の良いカナディアン・アコースティックギターらしい佇まいです。
状態等は、1995年製と30年ほど経ったギターと考えると綺麗な状態を保っておりますが、恐らく激しい弾き方ではないのですがシッカリと弾き込まれていた個体のようで、指板脇やサウンドホール周りには細かな弾き傷が多く見られ、細かな擦り傷等も全体的に見受けられます。トップのアヴァロンパーフリングの1弦側くびれより少し上に、小さな打コンが有りますが、その他は目立つような傷ではなく、非常に大切に弾き続けられた個体ではないかと思います。
また、付属のケースはオリジナルが欠品しており、ボブレンのハードケースが付属しております。
Larriveeも2000年代に入ってUSA工場が稼働しだすと、だんだんとサウンド傾向もアメリカンナイズされだしますので、このカナディアン・アコースティックギターらしいサウンドや造りを持つカナダ製時期のLarriveeは、いまだに根強い人気があります。
中古の流通も徐々に少なくなっており、特に上位機種のカスタムインレイ物は大変人気です!
気になる方は、早めにご検討下さい!!
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