VIEW COUNT 340

Mukae Guitars MSS (2020)

¥638,000. (税抜¥580,000.)

CONDITION:
EX+++
TOP:
Swiss Moon Spruce
SIDE   BACK:
Madagascar Rosewood
FINGER BOARD:
Ebony
BRIDGE:
Ebony
NUT WIDTH:
44.5mm
BRACING:
Original X-Bracing
PICKGUARD:
Clear
SCALE:
645mm
BINDING:
Curly Koa
TUNER:
GOTOH 510 Gold
CASE:
Original Hard Case
OTHER:
Honduras mahogany 1P Neck
OTHER:
Karin Burl Rosette
OTHER:
Flush Cutaway
NO VIDEO

≪ 購入・お問い合わせ ≫
BLUE-G
ブルージーコーポレーション
03-6273-7585
blue-g@blue-g.com

営業時間(月曜定休)
11:00~19:00

NO VIDEO

向江良太氏製作、2020年製MSSモデルの中古が入荷しました!

本機は向江氏製作のモデルの中では人気の高い、MSSスタイルでスイスムーン・スプルースとマダガスカル・ローズウッドのウッドマテリアルを用いたモデルです!
緻密且つ大胆なデザイン、そして細部まで入念に仕上げる質感の高さから評価の高い向江氏の作品らしく、派手な装飾は無いのですが、非常に優美な機能美を感じさせる姿が崇高で、質実剛健な風合いを感じさせる逸品です!

本機のトップ材には、スイスムーン・スプルースが使われております。
月齢伐採などとも呼ばれるこの材は、木材の含水率が低くなると言われる新月のタイミングで、スイスにて切り出された木材で、非常に安定した木質と、木目が緻密で色白な材が多いのも魅力的な、とても希少なスプルース材です。

トップ構造にはエックスを軸としたオリジナルテーパーブレイシングを採用し、塗装は師匠であるサーゲ氏直伝の質の高いフレンチポリッシュ塗装、カッタウェイのデザインはベネチアンスタイルですが、ネックジョイント部から3次元でシームレスなカーブを描くフラッシュカッタウェイと、各部に高い技術を必要とする凝った造りを持っております。

サウンドホールのロゼッタにも、エキゾティックな木目が魅力のカリンバール材を綺麗に組み合わせ、その周りを細い木材で巻いたウッドパーフリング、ボディのバインディングにもカーリーコア材を用い、こちらも細かく木材を組み合わせたウッドトリムとした暖かい印象のデザインで、各部のエッジも丸く面取りされた仕上がりも美しいく、複雑な3次元の曲面で構成されたエボニーのブリッジも絶妙にマッチし、シンプルなようで拘った、そしてウッディーな風合いが素晴らしい表情のギターです。

サイド&バックにはトーンウッドとして評価の高い、マダガスカル・ローズウッドが用いられております。
基本的には整った柾目の材なのですが、よく見るとマダガスカルらしい黒い筋が幾重にも通ったワイルドな風味も有り、この赤黒い木肌にマッチした、とても渋く美しい材が使われています。
バックにも同じくカーリーコア材を用いたバインディングが巻かれ、この渋く落ち着いた風合いのバック材と良いコントラストになっており、そこにフレンチポリッシュの程良い光沢感も加わって、落ち着いた風合いとなっております。

ネック材はオプションのワンピースホンジュラスマホガニーで、木目の密度が高く、縦のラインがくっきり走った硬い質感の良材が用いられ、ナット幅が44.5mmのネックは、良く手に馴染む、なだらかなUシェイプです。
複雑なヘッド形状にキリッと立ったエッジ処理、ヘッドプレートには、トップだけでなくバックにもマダガスカル・ローズウッドを使ったウッディーな印象で、ペグは精度の高いゴトー510でゴールドとなっております。

指板とブリッジはエボニー材で、指板にはポジションマークが無く、漆黒のエボニーにEVOゴールドのフレットが映え、サイドポジションマークやブリッジピンには、アバロンドットが明るく輝きます!
指板エンド部も、サウンドホールの斜めに落とし込まれた面取りとリンクするようなデザインで、面取りされたウッドバインディングがネックジョイント部に接続する箇所の仕上げも絶妙で、細かく見ていくと作り手の拘りが感じられる、シンプルながらも見所の多いギターです。

このMSSのデザインは、抱え易く、大きさを感じさせませんが、ボトムが405mmと16インチサイズの大きさで、持って抱えた印象より、とても深く重厚で、反応の良い箱鳴りでたっぷりと響きます。
暖かな木の鳴りを感じさせてれる、ウッディで芯の太いトーン!そこに合わさるフレンチポリッシュらしいオープンな反応!
それぞれの弦が際立って明瞭に響き、それでいてとても自然に鳴ってくれます。

塗装がデリケートなフレンチポリッシュの仕上げですので、細かな傷等は入りやすく、塗装面の痩せや焼けなども有りますが、丁重に使われていたようで大きな傷や割れなどでは無く、ボディ&ネック共にコンディションは良好です。
フレンチポリッシュはその特性上、経年変化で確実に痩せてしまうのですが、本機は製作時の下処理が丁重な為、その痩せた感触が非常に渋く経年しており、年月を経た良い表情となっております。

細部まで、とても丁寧な作り込み、落ち着いた美しいルックスにふさわしい、上質なサウンド!
この機会に、ぜひお試しください!!


[Mukae Guitars 向江良太]
2012年よりカナダのマスタールシアーSergei de Jonge氏に師事。
自然に囲まれたサーゲーの工房で、クラシックギターの工法を学び、スティールストリングスの製作を重ね、2015年に帰国。
広島湾に浮かぶ、似島(にのしま)という、瀬戸内海の島に工房を構え、ハンドメイドのギターを製作しています。