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Martin D-28 (1951)

¥3,190,000. (税抜¥2,900,000.)

CONDITION:
EX+++
TOP:
Spruce
SIDE   BACK:
Brazilian Rosewood
FINGER BOARD:
Ebony
BRIDGE:
Ebony
NUT WIDTH:
42.8mm
BRACING:
Original Non-Scalloped X-Bracing
PICKGUARD:
Original
SCALE:
645mm
BINDING:
Ivoroid
TUNER:
KLUSON
CASE:
Hard Case
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BLUE-G
ブルージーコーポレーション
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弾き込まれ、色褪せたフィニッシュが渋みを醸し出す、貫禄ある表情をした1951年製のD-28!

戦後の47年にヘリンボーントリムが終了し、49年よりペグがクルーソンのワッフルバックとなると、だんだんと50年代らしいスタイルとなってきますが、まだ50年代初頭のこの頃ですと、木材が乾いてボディ全体が余す事無く響く、40年代の薫りが残る生鳴りを持ち、51年製の本機も、素晴らしいサウンドを奏でるドレッドノートです!

トップのスプルースは、冬目が強く剛直そうな木目を持った材が用いられ、フィニッシュも経年で色焼けし、痩せて細かなウェザーチェックがビッチリと入った様は渋く、とても貫禄があります。
スタイル28のロゼッタにオリジナルの鼈甲柄ピックガード、ボディの外周は白と黒のパーフリングにアイボロイドバインディングと、この辺りの仕様は、戦後の見慣れたスタイルが確立されてきております。

サイド&バックはブラジリアンローズウッド。
冬目の黒い筋がやや暴れ気味にワイルドに入った、いかにもハカランダらしい妖艶な木目で、なかなか見応えの有る圧巻のルックスです!
当時、原木からノコギリで切り出されていた為に残るノコギリ痕がうっすらと確認でき、古いマーチンのブラジリアンらしいルックスです。

この時期の細身なヘッドにはブラジリアンローズウッドのヘッドプレート、赤黒い木肌に映えるMartinのヘッドロゴは、この時期ですと意外と綺麗に残る事も多く、クルーソンのワッフルバックのオリジナルチューナーと共に50年代らしい雰囲気です。

ナット幅42.8mmのマホガニーネックは、僅かにVシェイプのガッチリとした握りで、とても手に馴染むフィーリングです。
指板はとても密度の濃いエボニーで、シンプルなドットのポジションマークが見慣れた28スタイルらしいルックスです。


サウンドは文句無しに素晴らしいの一言!
程良く枯れて乾いたサウンドで、ボディの箱全体がシッカリと響いております。
ドレッドノートらしい力強さはもちろんですが、何より力を入れなくても音が前に出て行くこのフィーリングは本当に凄く、自分でしっかりと「ギターを鳴らしている!」感覚を味わえるギターです。
このストレスゼロの優しい反応なのに、音の芯はしっかりとしており、粘り強い迫力のある鳴りは圧巻です!
50年代らしいキリッとクリアーな響きが確立されつつありますが、そこにスウィートな甘い倍音感と煌びやかでバランスの良い40年代風のトーンが残り、このサウンドを体感してしまうと「やはりこの年代のD-28は別物!」と思ってしまいます。

恐らく、大事にメンテナンスしながら弾き込まれた個体かと思われ、年式相応な経年変化や使用感はありますが、正当に扱われて入ったような傷や、修理等も古いマーチンではよく見受けられるリペア跡ですので、良い感じで年を経たギターだと思います。

ピックガードはオリジナルですが、内側にMartinクラックの修理跡が有り、ロングサドルのエボニーブリッジも良い形でオリジナルが残っておりますが、ブリッジピン間に若干のクラック修理跡が有ります。
トップのエンド近くの塗装面に若干のヘアラインクラックが確認できますが、問題はない状態です。
また、以前にリセットされていた跡が確認でき、ヘッドとネック裏に若干のオーバーコートもあります。
その他、リフレット、ナットやブリッジサドルの交換、ブリッジピンやエンドピンの交換、ネックヒール部へストラップピンの取り付けも有ります。

このように、それなりに使い込まれた個体ですが、しっかりと整備されておりますので演奏性や使用感には問題なく、それだけにサウンドが素晴らしいギターです!
とにかく弾いた瞬間にこのレスポンスの良さと音抜けの良さには驚くと思いますし、音の表現力、パワー感等どれをとっても流石はヴィンテージ のヘリンボーンと言えるサウンドです。

近年では50年代前半のD-28は、本当に出物が少なくなりました。
オリジナルのサウンドを堪能できるオススメのD-28ですので、お探しの方は是非ご検討下さい!