VIEW COUNT 1023

Gibson L-Century (1938)

SOLDOUT

CONDITION:
EX
TOP:
Adirondack Spruce
SIDE   BACK:
Figured Maple
FINGER BOARD:
White Pearloid ( Diamond Pettern Inlay with in rosewood rectangles)
BRIDGE:
Brazilian Rosewood
NUT WIDTH:
44.5mm
BRACING:
Original X-Bracing
PICKGUARD:
Original
SCALE:
630mm
BINDING:
White
TUNER:
Grover 3 on Plate
CASE:
Hard Case
NO VIDEO

≪ 購入・お問い合わせ ≫
BLUE-G
ブルージーコーポレーション
03-6273-7585
blue-g@blue-g.com

営業時間(月曜定休)
11:00~19:00

NO VIDEO

その個性的なルックスが目を惹き、ヴィンテージアコースティック好きの方に人気が高いL-Centuryが入荷しました!

シカゴ市制100周年を記念して「シカゴ万国博覧会」が開催された1933年に発表されたスペシャルモデルL-Centuryは、指板のパーロイドを用いた装飾が特徴的で、個性的なモデルが多く存在するギブソンの中でも独特な存在感を放ち、制作期間の短さと、この特徴的な仕様から製作本数も少なく、貴重なヴィンテージとしても有名です。

一般的には1933年から1939年までの数年間に少数のみ製作され(1940年と1941年にも極少数の出荷履歴が有ります)、年式によって仕様の違いもありますが、今回入荷はネックブロックのシリアルナンバー(FONナンバー)が掠れて消えておりますので正式な年式は不明ですが、明るめなサンバーストやネックグリップ、他の各部の仕様から、ヘッドにパーロイドの装飾が有り、指板のインレイパターンはポピュラーなダイヤモンドのタイプとしては比較的に後期の1938年製造と判断しております。

トップは、杢目の詰まったアディロンダックスプルース。
周りの濃いブラウンカラーが狭くなり、ブリッジ周辺の明るい色味が広くなった後期のバースト感で、経年で塗装が痩せ、木部の導管の凹凸が露わになった様やバリバリと細かく入ったウェザーチェックなど、いかにもヴィンテージらしい渋くレトロな顔です。
フャイヤーストライプ柄のオリジナルピックガードも程良く痩せ、サウンドホールにはシンプルな白黒白のロゼッタ、バインディングは後期のシングルバインディングで、シンプルなストレートブリッジにロングサドル、エンドピンはオリジナルで、形状や質感が古くて味わい深いです。

サイド&バックは、同時代のアーチトップを思わせてくれるような、杢目の出たメイプル材が使われており、細かなフィギュアドの杢が程良く走り、こちらもレトロなサンバーストの色味の下から、角度によってギラっと陰影深く、立体的なフィギュアドの杢目がキラキラと浮かび上がり、素晴らしいルックスです。

戦前のギブソンらしいVシェイプのマホガニーネックは、幅広でガッチリとしていながらも、30年代後半はやや優しいグリップ感で意外と握り易く、ネックヒールが華奢で細身な感じもヴィンテージならではの造りで、フィニッシュも高級機種ならではの、ネック裏やヘッド裏、ヘッド脇までもサンバースト仕上げの凝った仕上がりが、とても味わい深いネックです。

テーパーのついたヘッドは、現代のスタイルと比べるとストレートなラインで小ぶりなヘッドストック。
パーロイドのヘッドプレート外周には、太く存在感のある黒いパーフリングとホワイトのバインディング仕様、ブラジリアンローズウッドのウッドインレイには、パールでスクリプトのGIBSONロゴとスロテッドダイヤモンドのインレイ、ロッドカバーも美しいパーロイドで、シンプルな三連のオープンバックペグも30年代後半のGibsonでよく見掛けるグローバー製で、ベッコウ柄の丸いツマミなどもオリジナルが残っています。

指板も豪華なパーロイドに、細く黒いラインとホワイトのバインディングがクッキリと縁どります。
ブラジリアンローズのウッドインレイに、菱形を組み合わせた規則的なインレイが施され、この機種ならではの歴史を感じさせてくれるルックスです。

サウンドも繊細で、とてもきらびやかな明るいトーン!
軽くコードをストロークするだけでも、戦前のギブソンらしく、小柄ながらも太くウッディでストレートな音が、前に飛び出すます。
やはり30年代のメイプルモデルは粒立ちが良く、スウィートで爽快な響きが心地よく、倍音感が豊かでまろやかさを持つサウンドには気品が有り、洗練された独特のトーンが堪能できるギターです。

ヴィンテージらしく痩せた塗装に細かな弾き傷や打コン、ウェザーチェックなどが入った渋いルックスで、指板両脇からサウンドホールにかけてのクラックは指板下に板を当てて補修されており、サイドボトムのクラックやバックのセンターシームの開き修正などがあります。
その他、ナットとサドルは交換されており、入荷時にはネックのリセットとリフレットを施して調整しておりますので、現在の演奏性は良好です。
細部では1弦ペグブッシュが交換されておりますが、付属のハードケースは恐らくオリジナルの、この時代のレトロなケースが残っております。

経年での渋くレトロな風合いに、このゴージャスな仕様を持つ装飾が独特な風合いを醸し出す逸品!
眺めても良し、弾いても楽しく、レアで有名なモデルですので、気になる方は、是非この機会にご検討ください!