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Gibson L-5 (1934)

¥2,420,000. (税抜¥2,200,000.)

CONDITION:
EX+++
TOP:
Spruce
SIDE   BACK:
Figured Maple
FINGER BOARD:
Ebony
BRIDGE:
Ebony
NUT WIDTH:
45mm
BRACING:
pararell bracing
PICKGUARD:
Non-Original Tortoise
SCALE:
628mm
BINDING:
White
TUNER:
non-original Waverly
CASE:
Non Original Light Case
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BLUE-G
ブルージーコーポレーション
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アコースティックアーチトップの高級モデル、L-5の30年代16インチボディ!

現在ではエレキギターやアコースティックギターのトップブランドとして有名なGibsonですが、ブランド黎明期を鑑みるとアーチトップギターの存在はブランドの根幹を成しており、中でもロイド・ロアによって開発され1922年に登場したL-5は、Fホールを採用した初のアーチトップギターとしてフルアコの礎とも言え、ある意味では「Gibsonを象徴する!」と言っても過言ではない重要なモデルかと思います。

そんなGibsonアーチトップの人気機種L-5と言えば、一般的にはJAZZギターとしてピックアップが搭載され、17インチの大柄なボディでカッタウェイのスタイルをイメージされると思いますが、登場時は一回り小さな16インチサイズでノンカッタウェイ、ピックアップも搭載されていないアーチトップのアコースティックギターで、この登場時の16インチボディ時期のL-5は、歴史的価値も含めてコレクターズアイテムとしての価値が高くなっております。

今回入荷は、そんな16インチボディの1934年製で、この後にボディサイズが17インチへと大型化されますので、16インチボディの最終スタイルとなり、フラワーポットインレイが印象的なスネイクヘッド、ブロックポジションマークの指板、小さくて上品なFホール、豪華なゴールドパーツの仕様など、その後のL-5らしさが現れつつも、この時期独特な仕様を持ったスタイルです。

このエレガントな佇まいを持つギターの細部を見ていくと、トップは杢目の細かく詰まったスプルース、そこに30年代らしいサンバーストが渋い風合いを加え、非常に味わい深い顔付きです。
サイド&バックには、美しい杢目が印象的なメイプル材が使われており、サンバーストフィニッシュのコントラストの向こうに、カーリーフィギャードの深い輝きが素晴らしく、とても色気のあるギターです。
ネック材もギブソンの高級機種らしく、センターに薄くローズウッド材を挟んだフレイムメイプルネックで、バーストのカラーから透けて見える美しい杢目も渋い風合いで、最上級モデルに相応しい落ち着いてゴージャスな雰囲気です。

ヘッドはこの年式の特徴的なスネークヘッド、そこに3プライのセルバインディングに、レトロな筆記体パールインロゴは「The」が無くなった頃、「gibson」のみのスクリプトロゴ、そしてLー5といえばヘッドのフラワーポットですが、この時代は手作り感のある味わい深いインレイです。
ペグは、ゴールドのウェバリーに交換されているのが惜しいところですが、レトロなルックスで良い雰囲気は保っており、シンプルなロッドカバーのネジもマイナスネジで、古いヴィンテージらしさも十分に堪能させてくれます。
深い黒みのエボニー指板にはワンプライのセルバインディング仕様、特徴的なブロックインレイのポジションマークは少し頂点が丸く、ヴィンテージの優しい質感を感じます。

パテントナンバーの刻印の入ったゴールドのテールピースも実に渋く、ピックガードはオリジナリが崩壊して交換されておりますが、ボディのバインディングと同じく、3プライのセルバインディングで、雰囲気よく再現しています。
エボニーのブリッジはやや小さなサムスクリューが古い雰囲気で、弦の乗るサドル部は、恐らく弦溝の調整や弦高バランスなどの調整で上部を多少削られていると思われます。

ナット幅が約45mmのネックは古い時期らしく、ネック裏に軽くピークを感じ、握ると程良く「三角」を感じるソフトVシェイプ、ガッチリとしたグリップではありますが、握り込んでも、細かなフレーズを弾いても意外と馴染むグリップ感を持っております。
リフレットされ、ナットも交換されておりますが、それだけに演奏性は良好で、ネックヒール部のクラック修理跡、ヒール部へのストラップピンの取付、現在は結線されておりませんがエンドピンジャックが取り付けられており、バインディング剥がれの修理跡なども若干見受けられますが、年式を考えますと、ボディ&ネックともにコンディションは良好です。

サウンドもこの時代のL-5らしく、ギターを抱えて軽くチューニングをし始めるだけでも、その鳴りの豊かさに驚かされます!
深く豊かな倍音感が包み込むような余韻は、生で鳴らしているのにアンプを通したかのようなリヴァーブ感が有り、単音でユッタリとしたフレーズを弾くだけでも各音の存在感が強く耳に残ります。
ザクっと四つ切りでコードを刻んでも、存在感強く響く低域のルート音に、テンション感もシッカリと感じる明瞭なコードがグッグッと連なり、弾いていて楽しいトーンです!
やはり、この時期のGibsonアコースティックアーチトップの高級機種は、ボディの反応が素晴らしく、豪快にボリュームたっぷりに鳴ってくれます。
ふっくらと厚みのある倍音感で、とても上品な音質、木の生鳴りが心地良い、上品で高級機種の芳醇なトーンが楽しめます。

細かな修理、調整箇所やパーツの交換などもございますが、この年式を考えると状態良く残った個体で、付属のケースはノンオリジナル のライトケースが惜しいのですが、なかなかの良個体です!
やはり30年代16インチボディのL-5は、ルックスもサウンドも、とてもレトロで味わい深く、おすすめの逸品です!
気になる方は、是非ご検討ください!