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Martin 000-18 (1940)

SOLDOUT

CONDITION:
VG++
TOP:
Adirondack Spruce
SIDE   BACK:
Mahogany
FINGER BOARD:
Ebony
BRIDGE:
Ebony
NUT WIDTH:
42.8mm
BRACING:
Scalloped X-Bracing(Rear Shifted)
PICKGUARD:
Tortoise
SCALE:
633mm
BINDING:
Tortoise
TUNER:
non-original Waverly
CASE:
Non Original Hard Case
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BLUE-G
ブルージーコーポレーション
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アディロンダックスプルース&スキャロップブレイシング期の000-18!
プレイヤーズコンディションながら、戦前期のサウンドを堪能できる素晴らしい逸品!

ゴールデン・エラと呼ばれる戦前のMartinも、時期によって細かく仕様の変化があり、その時々によって表情や性格が違います。
今回入荷の40年製000-18も、この少し前の時期にXブレーシングの交差位置が後方に移動されて、俗にリアシフトやリアブレーシング等と呼ばれるスタイルとなり、ネックグリップも幅広な1 3/4インチからレギュラーな握り心地の1 11/16インチへと変更された頃で、この時期以降では、指板やブリッジがエボニーからローズウッドへの変更、トラスロッドも戦中期にはTバーロッドからエボニーロッドへ変更される等が有ります。

そのように考えると、この40年製は、リアシフトでレギュラーネック、Tバーロッドでエボニー指板という、ピンポイントで美味しいスペックの時期です!
マホガニーの18スタイルとしては低音が締まって太く、それでいて軽やかな開放感が有り、単音弾きでもプレーン弦に艶やかな暖かみがあるサウンドが特徴で、程良いグリップ感のネックから演奏性も良好で気負わずに弾け、なかなか美味しいスペックを持った年式です。
状態等は、塗装のリフィニッシュやクラック修理、細かなパーツの交換などが有るプレイヤーズコンディションですが、比較的に古い時期に丁寧に作業されているようで、オリジナルの鳴りは残った個体となっております。

細部を見ていくと、トップのアディロンダックスプルーストップは、強くメリハリの有る木目が通り、檸檬色に明るい表情をしております。
このトップの1弦側の指板横と、ボディエンドのセンターから少し6弦寄りの2箇所にクラック修理が有り、リフィニッシュされておりますが、恐らく古い時期ですでにウェザーチェクも入っており、痩せて木部に馴染んだ感じとなっております。
赤みがありながらも色が濃いレトロなベッコウ柄のピックガードはオリジナルが残っており、こちらも独特な色味のベッコウ柄バインディングもオリジナルですが、エボニーのブリッジは交換されております。
ボディ内のブリッジプレートは華奢で可愛らしいメイプルのプレートのオリジナルで、エンドピンが収まる周りは使用上問題の無いように補修されております。

サイド&バックはマホガニー、こちらの塗装もリフィニッシュされており、やや艶やかな仕上げですが木目が透けるブラウンカラーの色味は良い風合いで、バインディングはベッコウ柄のトートイス、ネックヒールキャップはエボニーで、バックのセンターにはブラジリアンローズウッドのラインが1本入った仕様がこの時期らしいルックスです。
このバックにも、センターから少し6弦寄りに大きめなクラックの修理があります。

エボニー指板のマホガニーネックは、ナット幅が約42.8mm程の握り易いグリップで、塗装は恐らくネック裏などはオリジナルが剥げた塗装をオーバーラッカー気味に吹かれておりますが、ヘッドトップは近年のMartinロゴに変えてリフィニッシュされており、ネックヒールに若干のクラック修理跡があります。
ペグも近年のウェバリーに交換されておりますが、交換も古い時期のようで、メッキも適度に曇り、ヴィンテージらしい風合いは残っております。
その他、指板はオリジナル材が残っておりますがリフレットされ、ナットやブリッジサドルの交換、ブリッジピンやエンドピンの交換など、消耗パーツは交換されてセットアップされておりますにで、現在の演奏性は良好です。

肝心のサウンドは、非常にパンチが有って煌びやかな、完成された素晴らしいトーンです!
000サイズでマホガニーの18スタイルらしく、力を入れなくても自然と音が前に出てくる弾き易さがあるのですが、強くピッキングしても音が潰れる事無く、野太く芯の強さをも併せ持っております。
プレーン弦を単音で弾いた時でも伸びやかなトーン、低音弦をピッキングした時にネックが震え、ボディへ伝わる豊かなヴァイブレーション、そしてコードをストロークした時の煌びやかに包み込む倍音感などは、やはりこの年代のマーチンならではの素晴らしいサウンドだと思います。
やはり000-18は程よいサイズ感で扱い易く、ギター全体をしっかりと鳴らし切れるような、しっかりとギターをコントロールできる感覚が心地よく、ゴールデン・エラのMrtinらしい、軽やかで美しく、どこまでも澄み切ったピュアな音の余韻を楽しめます。

リフィニッシュや各部の調整、修理などがあるプレイヤーズコンディションではありますが、プリウォーマーチンらしい素晴らしいトーンを体感できる個体だと思いますので、気になる方は、是非お試し下さい!