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Mukae Guitars RO (2022)

¥495,000. (税抜¥450,000.)HOLD

CONDITION:
EX+++
TOP:
Sitka Spruce
SIDE   BACK:
Madagascar Rosewood
FINGER BOARD:
Ebony
BRIDGE:
Ebony
NUT WIDTH:
44.5mm
BRACING:
Original X-Bracing
PICKGUARD:
None
SCALE:
625mm
BINDING:
Curly Koa
TUNER:
Schertler Black Gold w/Ebony Buttons
CASE:
Original Hard Case
OTHER:
Mahogany 1P Neck
OTHER:
Spolted Maple & Avaron Rosetta Ring
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BLUE-G
ブルージーコーポレーション
03-6273-7585
blue-g@blue-g.com

営業時間(月曜定休)
11:00~19:00

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向江良太氏製作のROの中古品が入荷しました!
小柄で愛らしいモデルですが、実際に弾くと、その豊かな鳴りに驚かされる逸品です!

向江氏製作らしい静謐な佇まいながらも、小柄で愛らしいスタイルを持つROのカスタムオーダーモデル、
シングル0をモチーフに向江氏独自の解釈で誕生したこのスタイルは、ボディサイズが350mm程ですので、シングル0の13.5インチと近いサイズ感を持ち、12フレットジョイントで優美なオリジナルのラインで仕上げたスタイルは目を惹く秀逸なデザインです。

一見するとヘッドロゴや指板インレイ、ピックガードなどが無く、装飾類はシンプルなルックスなのですが、何故だか目を惹くのは、細部まで丁重に仕上げられた、造り込みの良さからの機能美や造形美が有るからかと思います。
師であるカナダのマスタールシアーSergei de Jonge氏の流れを汲むデザインは、ヘッドやサウンドホール、ブリッジ形状など、間近で見るとかなり拘った細かな作業で仕上げられ、この小柄で愛らしいデザインながらも、ルシアーメイドらしい質感の高さを感じさせるギターです。

このギターを抱えてみると、スッと体に馴染むコンパクトなサイズ感なのですが、いざ弾いてみると、そこから奏でるトーンは一般的なサイズ感のギターに引けを取らない音量感を持った豊かな鳴りなのです!
更に、小柄なギターですと絶対的なボディ容積が小さい為、普通はレンジ感が狭まったコロコロとした鳴りになるのですが、このギターは低域から高域までの広いレンジ感を持ち、普通のギターにも見劣りしない、ダイナミックなサウンドに驚かされます!!
もちろん、ドレッドノートのような低域から高域までキリッとしたサウンドまででは無いのですが、ポロポロと指弾きをしたり、ジャカジャカとストロークで弾いたりした時に、小ささを忘れてしまうような豊かで広がりの有るトーンが心地良いギターなのです。

この愛らしいギターの細部まで見ていくと、トップにはシトカスプルースが用いられ、あえてアップグレードの材を用いず、オーソドックスにシトカを選ぶ事で、程良く優しく暖かなトーンになっているかと思います。
もちろん材のグレードは厳選された良材が用いられ、緻密な木目が綺麗に通った美しい顔付きになっております。

そこに合わさる各部の造形が、向江氏の真骨頂とも言える美しさで、眺めるだけでも時を忘れてしまう素晴らしさです。
サウンドホールのエッジは丁重に斜めに切り落とされ、指板エンドもその流れで上手くマッチするようにラウンドした形状で仕上げられております。
そこに合わさるサウンドホールのパーフリングも、一瞬合わせ目が判らないほど綺麗に埋め込まれたスポルテッドメイプルをアヴァロンで挟み、よく見るとその更に周りには細かくウッドのラインが仕込まれております。

ボディのバインディングも、美しい杢目を持つカーリーコア材が用いられ、そこに積層でウッドのラインが入る様は、サウンドホールの仕上げに通じるデザインで、更にエッジ部が斜めに落された仕上げは、触った感触も優しくなっております。
エボニーのブリッジも、立体的な造形が美しいデザインで、このあたりの仕上げの良さには、師であるSergei de Jonge氏の気質に近い感じが有ります。

サイドバックはマダガスカルローズウッドが用いられ、濃い色味の木肌にギラっと黒い木目が通る様が素晴らしい良材で、トップと同様にカーリーコアのウッドバインディングで仕上げられたシンプルさがウッディな風合いで、この良材の美しさを引き出しております。

オリジナル形状のシックなヘッドにはマダガスカルのヘッドプレートがトップとバックに雰囲気良く合わさり、僅かにポイントを持たせた美しいヘッドの形状はエッジが斜めに落とされ、トラスロッドカバーもこのヘッドと近い仕上げでマッチしており、ロゴなどのインレイも無いシンプルさながらもエレガントな佇まいで、そこに高級チューナーのシャートラーが品良く収まっております。

ネックにはヒール部まで一体となったワンピースのマホガニーが用いられ、うっすらとフィギャードが流れたルックスも素晴らしく、密度の高い、硬くよく響くネックです。
ネックグリップはナット幅44.5mmのなだらかなUシェイプで、よく手に馴染み、弾き易いグリップです。
エボニーのしっとりとした密度を感じる黒い指板に、ゴールドカラーのフレット、指板脇のポジションマークにはアバロンドットが用いられ、視認性が高く、細かな拘りを感じる仕様になっております。

ギターのフィニッシュには、向江氏が得意とするフレンチポリッシュで仕上げられております。
根気と手間の掛かるこの塗装を、じつに発色が良く素晴らしいルックスに仕上げており、このような美しい光沢を出すのはなかなか難しく、向江氏のフレンチポリッシュの仕上がりは、ルシアーメイドのギターの中でも随一の美しさです。

2022年製の中古品で、オリジナルのフィニッシュがこのようなデリケートなフレンチポリッシュの為、サウンドホール周りの弾き傷や、全体的に細かな小傷は入ってしまいますが、ネックやボディの状態などはとても良く、おすすめの中古品です。

小柄なギターでシンプルな佇まいながらも、細部まで丁重に仕上げられた造り込みの良さを持ち、木工の仕上げやフレンチポリッシュの光沢の美しさ、そしてなにより、ウッディで甘く芳醇なサウンドも魅力的な逸品!
ハンドメイドのギターに興味がある方は、是非お試し頂きたいギターです!!


Mukae Guitars [向江良太]
2012年よりカナダのマスタールシアーSergei de Jonge氏に師事。
自然に囲まれたサーゲーの工房で、クラシックギターの工法を学び、スティールストリングスの製作を重ね、2015年に帰国。
広島湾に浮かぶ、似島(にのしま)という、瀬戸内海の島に工房を構え、ハンドメイドのギターを製作しています!