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Epiphone OLYMPIC (1944)

SOLDOUT

CONDITION:
EX++
TOP:
Spruce
SIDE   BACK:
Mahogany
FINGER BOARD:
Rosewood
BRIDGE:
Rosewood
NUT WIDTH:
41.8mm
BRACING:
Original
PICKGUARD:
Original
SCALE:
648mm
BINDING:
White
TUNER:
non-original
CASE:
Non Original Hard Case
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BLUE-G
ブルージーコーポレーション
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40年代、ニューヨークEpiphoneのオリンピック!
アーチトップでピックアップが搭載されていない、アンティークなアコースティックギターです!

エピフォンの黎明期、1920年代にバンジョーの製作で名を馳せていた頃、「Epiphone」のブランド名もスタートしたようで、その後の1928年頃には、当時人気の高まってきたアーチトップギターの製作もスタートさせ、30年代以降では、同じくアーチトップギターで名を馳せていたギブソンと覇を競うほどにもなっていきました。
この頃は俗に「ニューヨーク エピフォン」と呼ばれ、エンペラーやトライアンフ等の名機が登場し、多くの有名ミュージシャンに愛用されて人気を博しておりましたが、第二次世界大戦を挟んでだんだんと経営が悪化し、1957年にはギブソンに買収されております。
現在はGibsonのセカンドブランドとして、安価なモデルのイメージが強いEpiphoneですが、ギブソン買収後から60年代にかけてのギブソンメイド時期では特徴的な個性を持ったモデルも多く、TexanやCasino等の名機も誕生しましたが、やはりEpiphoneのアーチトップギターでは、現在でもニューヨーク エピフォン時期の人気が高くなっております。

本機は、そんなニューヨーク エピフォン時期のアーチトップアコースティックギター、Olympicの1944年製です。
エピフォンの中ではエントリーモデル的な位置付けのオリンピックは、1931年の登場時には13インチのボディサイズでしたが、1933年には13-5/8インチと少し大きくなり、1935年には14-3/4インチ、1936年には15-1/4インチと、だんだんと大型化され、1949年には生産完了となっております。

この1944年製オリンピックは最後期の大型化された15-1/4インチのボディサイズで、オリンピックは小柄なイメージの強いギターですが、この44年製のサイズですと、フラットトップでOMサイズなどよりも微妙に大きなサイズ感ですのでそこそこの大きさはありますが、対抗するギブソンでは、定番のL-4やL-10、L-48などが16インチのサイズですので、やはり若干小さな印象のギターです。

ウッドマテリアルは、スプルースの単板アーチトップにマホガニーでプレスのアーチバック、マホガニーのサイドというボディに、マホガニーネックにローズウッド指板というウッドマテリアルです。
サンバーストのカラーが俗にオペークトップと呼ばれる独特な色合いで、恐らく戦中時期ならではなのかと思いますが、木目が透けて見えない程度のクリーム色の下地を塗った後にブラウンさんバーストを吹いたサンバーストで、よく言えばビザールちっくな艶やかなカラーで、悪く言うと安っぽくチープなバースト感を持ち、それが40年代頃からのシースルーでベッコウ柄の長めなピックガードとマッチして、なかなか趣の有るルックスとなっております。

ブリッジやテールピースも、弦を止める箇所がウッドのテールピースや、六角形の変わったサムスクリューの木製ブリッジなど、交換されているかと思いますが、かなり経年したパーツですのと、戦中時期でローズウッドバーも存在するという説も有りますので、もしかしたらオリジナルの可能性もあります。

黒いトップのシンプルなヘッドは、ギブソンメイド初期のファットヘッドに近いイメージのヘッドシェイプで、そこにセルロイドのスクリプトロゴが入り、ブッシュの無いアンティークな3連オープンギアのペグは、ヴィンテージ風のレプリカパーツに交換されており、現在使用は難しいのですがオリジナルパーツも付属しております。

バインディングの無いローズウッド指板には、3、5、7、9、12フレットにシングルのパールドットインレイが入り、ネックグリップはナット幅が実寸で約41.8mm程、ネック裏にややピークを感じる極ソフトなVシェイプですが、年式から想像するよりも太くはなく、けっこう弾き易いグリップ感です。

その他、ネックのヒールキャップは交換修理されており、あわせてネック全体にもオーバーラッカーが吹かれております。
ボディのバインディングも古い時期に修理された跡が確認でき、ネック周りもリフレットされて調整されておりますので、現在は演奏性は良好で、付属のケースは痛みが有りますがノンオリジナルのハードケースが付属します。

このアンティークで抱え易いギターは、やはり気軽にポロポロと弾くには最適で、ウッディーで柔らかなピックギターらしいトーンではありますが、意外とレンジ感にも余裕が有り、フッと弾いた時にも思いの外、明瞭な感触が心地よく響くギターです。

適度に乾いたヴィンテージらしいトーン、そしてアンティークなルックスが良い味を出しているギターで、アコースティックでアーチトップのピックギターは活用方が限定されてしまうマニアックな楽器ですが、ついつい手元に置いておきたくなるギターです。
戦中時期のギターは、その時期独特のスペックやルックスが個性的で、このような古いギターが好きな方にはオススメの一本です!
気になる方は、是非お試しください!