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Merrill OM-28 herringbone (2007)

SOLDOUT

CONDITION:
EX++
TOP:
Adirondack Spruce
SIDE   BACK:
Honduras Rosewood
FINGER BOARD:
Ebony Slotted Diamonds & Squares
BRIDGE:
Ebony 1930 Style Belly Long Saddle
NUT WIDTH:
44.5mm
BRACING:
Scalloped X-Bracing(Forward Shifted)
PICKGUARD:
Tortoise
SCALE:
645mm
BINDING:
ivory
TUNER:
Waverly
CASE:
Non Original Hard Case
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ブルージーコーポレーション
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30年代プリウォーマーチンサウンドを限界まで再現した!と人気のルシアーメリルのOM-28!

Jim Merrill ジムメリルは1980年代から、リペアショップでヴィンテージ マーティンやギブソンの修理や修復を手がけ、1983年にD-18のコピーを作ったのを始めに、リペアの合間をぬってギター製作をはじめました。
その後、2000年にバージニア州の小さな工房でMerrill guitarを立ち上げ、マーティンのゴールデンエラ期の音を見事に再現したハイレベルなギターを製作しています。

独立してすぐはメリル・ブラザーズとして兄弟で作っており、その頃よりジャック・ローレンスやブラッド・デイビスがコリングスから持ち替えたり、デヴィッド・グリアがナッシュビル・ギターから持ち替えたりと、凄腕プレーヤー達が愛用したことで、ブルーグラス界で注目を集めました。

現在はすべての工程をジム・メリル一人で行っており、製作本数も激減し、新品のオーダーも難しく、なかなか手に入りにくいギターとなってしまいました。

今回入荷は、初期製作の「メリル・ブラザーズ期」の後、日本でも注目度が高まってきた頃の2007年の製造で、人気の高い30年代のOM-28を再現したスタイルです。
この時期は、ベーシックな仕様ですとサイド&バック材にはホンジュラスローズウッド、もしくはアマゾンローズウッドが使われており、ヘッドロゴもMerrillのロゴを入れず、ヘッド裏の刻印のみの仕様でもオーダーできましたので、こちらはホンジュラスローズウッドで、ヘッド裏のブランド刻印のみの仕様となっております。

トップ材は厳選されたアディロンダックスプルース!
みっちりと緻密な木目に、細かくふわふわと杢が浮き出た、非常に上品で上質なアディロン材が用いられております。
元々塗装も薄めですので、経年で塗装の痩せや焼けが出てきており、ウェザーチェックも全体にバリっと入った風合いがレトロで、アイヴォロイドのバインディングにヘリンボーントリム、ベッコウ柄で小柄なOMスタイルのピックガード、エボニーのベリーブリッジも造形がレトロでいい味を出しており、ヴィンテージのようなリアルな風合いの表情になっております。

バック&ネック材は充分に乾燥させたホンジュラスローズウッド材が使われており、やや赤黒い木肌に玉杢がポツポツと入り、そこを縫うようにグッと黒い筋が入った感じは、こちらもヴィンテージのような風合いがあり、シンプルな28スタイルの背面ながらも見飽きない、魅力的なルックスの良材が用いられております。

ヘッドはローズのヘッドトップでシンプルにブランドロゴは無く、ペグもウェバリーのオープンギアというあっさりとしたルックスです。ヘッド裏のトップにはメリルのブランド刻印が入り、ダイヤモンドボリュートも平たくアンティークな造形で、こちらも良い風合いです。

ナット幅44.5mmのマホガニーネックは、程良く握り易いラウンドネックで、それ程幅広には感じない握り易さがあります。
指板は漆黒で艶やかなエボニー材が用いられ、そこにシンプルなショートパターンのスロテッドダイヤモンドインレイが映えます。

メリルの最大の特徴は何と言ってもサウンドで、OMサイズながらも低音の重厚感が素晴らしいトーンです!
経年で音が程良くほぐれてきたこともあるかと思いますが、人工的に作られたような太さではなく、ナチュラルな音の太さ、弾き込まれたギターの様なスムーズな音抜けが他のギターとはまったく違います。
もちろん低音だけでなく、中高域の音質も素晴らしく、煌びやかでありながらも艶やかなトーンで、この伸びやかなトーンがあるからこそ、OMらしいバランスの良い響きになるのかと思います。
やはり、メリル自身が長年の間プリウォーマーチンのレストアやチューンナップ等を行ってきたので、そこで得たノウハウが彼の作るギターに生かされて、このベーシックなスタイルのモデルでも素晴らしいトーンが誕生したのだと思います。

状態等は、全体にウェザーチェックが大きくバリバリと入っておりますので、それ見紛れて解り辛いのですが、ボディトップ材のセンター合わせ目の開きをバッチ処理で修理施工歴があり、以前にピックアップを搭載していたようで、エンドピンジャック穴加工跡に太めのエンドピンが取り付けられております。
その他、リフレットやナット、サドルの交換がありますが、セットアップされておりますので、現在の演奏性は良好です。
また、オリジナルケースは欠品しており、汎用のハードケースが付属しております。

比較的にスタンダードなモデルですが、メリルらしいトーンを持ち、経年でほど良い枯れ感も出ておりますので、プレイヤーの方にお勧めの一本です!