VIEW COUNT 6386

Martin D-28 (1958)

¥2,530,000. (税抜¥2,300,000.)HOLD

CONDITION:
EX+
TOP:
Sitka Spruce
SIDE   BACK:
Brazilian Rosewood
FINGER BOARD:
Ebony
BRIDGE:
Ebony
NUT WIDTH:
42.8mm
BRACING:
Non Scalloped X-Bracing
PICKGUARD:
Original
SCALE:
645mm
BINDING:
Ivoroid
TUNER:
Original Grover
CASE:
Non Original Hard Case
NO VIDEO

≪ 購入・お問い合わせ ≫
BLUE-G
ブルージーコーポレーション
03-6273-7585
blue-g@blue-g.com

営業時間(月曜定休)
11:00~19:00

NO VIDEO

程良く使い込まれ、渋い表情となった1958年製のD-28!

戦前のヘリンボーントリムから白黒のトリムに変わって以降、この年式から採用されるグローバーペグが搭載された辺りから、D-28もだんだんと馴染み深いルックスになってくると思います。
このシンプルなバインディングにグローバーペグ、パールドットのポジションマークというスタイルは、この年式辺りから定番のスタイルになりますが、細かな箇所を見ると、年々細かな仕様変更が続いていきます。

今回入荷の1958年製では、ベッコウ柄のピックガードとロングサドルのブリッジが一つの特徴かと思いますが、更に細かく見ると、ヘッドの角はまだそれほど丸まっておらず、パテント刻印のグローバーペグはワッシャーの径が小さいタイプ、ベッコウ柄のピックガードも少し角張った形状が特徴的なこの年代特有のスタイルとなっており、恐らく「50年代のD-28」と言うと、このルックスを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

ボディのウッドマテリアルも、トップは細かく目の整った上品なシトカスプルースで、サイド&バックも柾目で綺麗な木目のブラジリアンローズウッドですが、随所に独特な黒い筋がグイッと入った、ややエキゾティックな風合いが加味されたハカランダらしいルックスです。

この時期らしいこのウッドマテリアルに、スタイル28のロゼッタやアイボロイドのバインディングも黄色く焼けて味わい深い風合いで、バックストリップのチェッカーもアンティークな風合いです。

スマートな形状のヘッドに、整った木目のハカランダのヘッドプレート、ゴールドのMARTINスクリプトロゴも色焼けして渋い質感で、ワッシャーの小さなグローバーチューナーも雰囲気抜群です。

良質なマホガニーでTバーロッドのネックは、ナット幅42.8mmで程良く握り易いソフトなVシェイプ、フィンガーでもストロークでも弾き易い演奏性を持っており、この密度の濃いマホガニー材からの、重量感のあるずしっとした太い鳴りが特徴的です。

サウンドもシトカらしいストレートで剛直な反応と、ハカランダならではの澄んだリバープ感を合わせ持ち、この時期らしいクリスピーで締まったトーンが基本に有りつつも、パンチが有って派手に鳴るパワー感は流石です!
簡単なローコードをストロークしても、キリッと輪郭の有るトーン、それでいて低域にしっかりとコシの有る響きは存在感が強く、王道のドレッドノートらしさが感じられます。
ポロポロと細かなフレーズを弾き易い、高音弦をミドルポジションあたりで軽く弾いても、各音が艶やかにピッと立ち、ドレッドノートの「強い」トーンが感じられ、臨場感あふれるサウンドが素晴らしいギターです。

状態等は、程良く焼けて痩せた塗装面に、細かなウェザーチェックが入り、そこかしこに弾き傷や打コンなどの細かな傷が入った様は、時代を経たギターらしい渋い表情で、このように使い込まれたルックスですので一見ではほぼ解り辛いのですが、細かく確認すると、けっこう以前に薄くオーバーラッカーが全体に吹かれていたようです。
現在は、そのオーバーラッカーも元の塗装に馴染んでウェザーチェックが出た箇所もあり、オリジナルと見極めが難しい状態ですので、ヴィンテージらしい風合いは損なわれていないルックスかと思います。

木部の状態は、ピックガード内側にマーチンクラック跡が有りますが、他にトップとバックにはクラック修理跡はなく、良い表情のギターですが、サイドはクラック修理跡が多く、ネックジョイント部近くや肩口のサイド、ローエンドのサイドやボトム近くに幾つかと、数カ所の修理跡があります。
その他、サドルやブリッジピンは交換され、オリジナルのケースも欠品して、付属ケースはゴツいGATORファイバーケースとなっております。

このように、修理や調整箇所は有りますが、丁重に調整されて演奏性は良く、オーバーラッカーもかなり馴染んでそれほど気にならない程度ですので、ヴィンテージらしいルックスや風合いは残っており、サウンドも50年代のD-28らしいトーンをシッカリと奏でております。
鳴りも良く演奏性も問題ない状態ですので、気になる方は、是非ご検討ください!!