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LARRIVEE L-09 (1995)

SOLDOUT

CONDITION:
EX+++
TOP:
Sitka Spruce
SIDE   BACK:
Indian Rosewood
FINGER BOARD:
Ebony
BRIDGE:
Ebony
NUT WIDTH:
44.5mm
BRACING:
Original X-Bracing
PICKGUARD:
None
SCALE:
648mm
BINDING:
Wood
TUNER:
Schaller
CASE:
Original Hard Case
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BLUE-G
ブルージーコーポレーション
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質実剛健な風合いを持つ、90年代ラリヴィーのL-09が入荷!

そのシンプルながらも機能美を感じさせる優美なデザイン、そして手にした時の質感の高さは、「さすがはカナダ製時期のLarrivee!」と思わせる出来の良さを持つ、1995年製ヴァンクーバー時期のL-09です。

カナディアン・アコースティックギターの代表的なブランド「Larrivee」は、ブランド黎明期のトロント時期、そして温暖な気候と良質な木材を求めて西海岸へ拠点を移したヴィクトリア島時期、80年代のアコースティックギター暗黒期に飛躍を模索し、島から都市部に拠点を移したノースヴァンクーバー時期を経て、90年代にアコースティックギター界に再び光が差し、大都市ヴァンクーバーに移ってラリヴィーが大きく飛躍したこのヴァンクーバー時期に、本機のL-09が生産されております。

本機が生産された1995年はヴァンクーバー時期のラリヴィーでも過渡期の年式で、ロゼッタにアヴァロンのパーフリングになった後ですがヘッドトップはまだ黒くなる以前で、ボディ内のラベルも、この年辺りで切り替わる直前のタイプが用いられており、ある意味では生産体制の整い出したこの頃の製作精度の高さを持ちつつ、以前のハンドメイドらしさを漂わせる質感の高さを持ち、21世紀に入ってからUSA工場に拠点を移す以前でもありますので、カナダ製らしい深みの有るトーンを持ったギターとなっております。

特にこのL-09のモデルは、ラリヴィーのラインナップの中でも面白い立ち位置のモデルだと思います。
クラシックギターをやや大きくしたようなサイズ感でやや胴厚なラリヴィーオリジナルのLスタイルのボディは、生鳴りと演奏性のバランスが良く、ある意味ではカナディアンメイドのラリヴィーらしいデザインです。
モデルグレードの09も、一般的にはデラックスグレードで美しいインレイなどが施されたトップランクの10に人気が集中してしまいますが、上位グレードでシンプルな装飾類の09グレードでは純粋にギター本来の良さを堪能できますので、ある意味ではスマートで上質なラリヴィーらしさを体感できるモデルが、このL-09と言えるかもしれません。

やや赤黄色く色焼けしたトップのシトカスプルース は、ブリッジ下のセンターに若干ベアクロウの杢が入っておりますが、全体的に木目の流れが良い良材が持ちいられており、サウンドホールにはアヴァロンのパーフリングにボディのウッドバインディング、そしてピックガードの無いシンプルながらも上品なスタイルが、ウッディーな風合いを際立たせます。

ボディーサイド&バックにも整然と木目が流れるローズウッドが用いられ、この整った木目の材ですので、ウッドバインディングでセンターストリップの無いシンプルな装飾系が良く似合います。

ラリヴィーのヘッド形状は、サイドのストレートなラインとトップのアーチを描いたラインが合わさるシンプルなデザインなのですが、各部のエッジもキリッと立ち、ローズウッドのヘッドトップにシンプルなLarriveeロゴ、そこにシャーラーのロトマチックペグというマッチングがシンプルさを極め、逆に高い機能美を感じさせる凛々しいデザインとなっております。

エボニー指板にはアイヴォロイドのバインディングで指板インレはが無しと、こちらもシンプルなデザインで、648mmスケールのマホガニーネックはナット幅が44.5mmでやや薄めな厚みがハイフレットまで続き、ローフレットからハイフレットまで広いポジションで演奏性の高い、現代でもモダンな感じのするネックグリップとなっております。

現在のラリヴィーでは様々なシリーズがラインナップされておりますが、やはりラリヴィー独自のシメントリーなブレーシングパターンを用いたそしてオリジナルデザインのLスタイル、ウッドマテリアルもオーソドックスなスプルース&ローズウッドのL-09は、シンプルにラリヴィーらしさを楽しめるギターです。

パラっと爪弾いただけでもキリッと粒立ちの良い抜けの良さが感じられ、軽くジャラーンとストロークした時のクリアーに広がる響き、その後に訪れる濃密な深い倍音感が包み込む感触は、やはりラリビー氏の製作がクラシックギターからスタートしたからなのでしょうか、深みの有る味わい深いトーンは格別です。

製作されてから30年近く経っておりますが、トップバインディングの肘が当たる辺りの豆粒ほどの傷が惜しいぐらいで、他では細かな傷や若干の塗装痩せはありますが年式の割には大変コンディションが良く、付属のケースはオリジナルケースが付いており、おすすめの一本です。