VIEW COUNT 809
Martin D12-41 (1970)
- CONDITION:
- EXF
- TOP:
- German Spruce
- SIDE BACK:
- Brazilian Rosewood
- FINGER BOARD:
- Ebony
- BRIDGE:
- Ebony
- NUT WIDTH:
- 47.6mm
- BRACING:
- Non Scalloped X-Bracing
- PICKGUARD:
- Non Original
- SCALE:
- 632mm
- BINDING:
- White
- TUNER:
- Original
- CASE:
- Hard Case
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非常に貴重な1970年製のD12-41が入荷しました!
この年から登場し、ごく僅かな本数のみ製作されているD12-41は、資料ではこの初年度製は2本のみの生産、トータルの生産本数でも47本の生産と、6弦のD-45やレアモデルとも言われる12弦のD12-45よりも生産数が少なく、意外とレアなモデルなのです。
マーチンの12弦モデルの登場は意外と遅く、60年代半ばのD12-20から始まりますが12フレットジョイントのドレッドノートというスタイルが特徴で、このD12-41も同じスタイルとなっております。
一般的な14フレットジョイントのドレッドノートよりも長大なボディサイスを持つ12フレットジョイントのドレッドノートで、しかもスロッテッドヘッドの12弦というヘッドスタイルが組み合わさる事で重厚な風合いを持ち、更にD12-41では美しいアヴァロンで施されたヘッドの縦ロゴや指板のヘキサゴンインレイ、そしてボディトップやサウンドホールののパーフリングから、より崇高でエレガントな佇まいを持つ、存在感の強いモデルとなっております。
ウッドマテリアルには、細かく目の通りの良い上質なジャーマンスプルースがトップに用いられ、程良く明るめに色焼けした色合いとロゼッタやトップ外周のアバロンのパーフリングとのマッチングがとても鮮やかで、この時期のマーチンらしい艶やかなルックスとなっております。
サイド&バック材には、過渡期の時期でその生産本数の少ない初年度の為か、1970年製ですがブラジリアンローズウッドが採用されており、赤黒く落ち着いた色合いの木肌や、冬目の濃い濃淡のクッキリとした木目が大胆にうねるブラジリアンらしいルックスで、ギターを置いて眺めているだけでも時を忘れてしまいそうな気品のある美しさです。
ネックは12弦モデル独特の広いナット幅で47.6mm、スケールは632mmというスペックで、ネック材には良質なホンジュラスマホガニー材が用いられ、漆黒のエボニー指板には煌めくヘキサゴンインレイ、そして存在感の強いスロッテッドヘッドのヘッドトップにも赤黒いハカランダの突き板に縦ロゴが輝き、ホワイトセルで縁取られたバインディングとパールボタンのオリジナルチューナーがキリッと引き締まった印象を与えてくれます。
眺めているだけでも楽しめるギターですが、その独特な響きも素晴らしく、12Fジョイントのドレッドノートらしいボリューム感のあるゴージャスなサウンドがキラキラと広がる様は独特で、ローコードの簡単なGやCなどをジャラーンとストロークするだけでも深みのある響に包み込まれるような感覚を楽しめます。
濃密な低音域から明るく倍音豊かな高域までバランス良く鳴っており、芯の強い伸びやかなトーンも併せ持ち、レンジが広く、深くゴージャスなトーンはマーチンの12弦らしい荘厳な響きです。
ギターの細かな状態を見ていくと、ボディトップ右下辺りの豆粒ほどの打コン、その近くのサイドに極短いフェザークラック、ネックの裏にはローコード辺りの大きな塗装ハゲやその他にもポツポツと小さな打コンなども有り、ピックガード下辺りには塗装クラック、バックにも1弦側バック方面にやや目立つクラックなど有りますが、全て修理、調整済みで現在使用上は問題ございません。
その他ではピックガードの交換やブリッジピンが1本だけ近年の物に交換などがあり、古いヴィンテージですので経年変化での塗装焼けやウェザーチェックも有りますが、製造から50年以上経たギターと考えると状態はけっこう良く、付属のケースもこの年式よりも古いタイプのハードケースが付属となっておりますので、希少モデルのコレクション的に考えてもかなりオススメの状態です。
抜群のサウンドと良好なコンディション、そして製作本数の少ない希少性を併せ持った、弾いて良し、眺めて良しの逸品!
気になる方は、是非ご検討ください!
※本機は、「Payer」2017年10月号別冊 「The MARTIN D-45 and More」の43ページに掲載されております。