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Martin D-41 (1970)
¥1,210,000. (税抜¥1,100,000.)
- CONDITION:
- EX+
- TOP:
- German Spruce
- SIDE BACK:
- Indian Rosewood
- FINGER BOARD:
- Ebony
- BRIDGE:
- Ebony
- NUT WIDTH:
- 43mm
- BRACING:
- Non Scalloped X-Bracing
- PICKGUARD:
- Non-Original
- SCALE:
- 645mm
- BINDING:
- White
- TUNER:
- Original Grover
- CASE:
- Martin Blue Case
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1970年製、ジャーマンスプルーストップのD-41が入荷しました!
近年人気が高まる70年代前半でジャーマンスプルーストップのD-41で、今回入荷の70年製もジャーマントップで非常に良い表情を持った一本ですが、修理、調整箇所が有る為にお買い得となっております。
トップのジャーマンスプルースは、細かく綺麗な流れを持つ木目にレモン色に焼けたトップカラーが印象的で、ソリッドアバロンのロゼッタやトップパーフリングとの対比が鮮やかな、この時期の41らしい明るく品の有る顔をしております。
サイドバックのローズウッドも、ブラジルから原木の輸出が止まりインディアンローズウッドに切り替わってすぐの美しいローズウッドが用いられております。木目の流れが整った柾目の材ですが、濃淡が深く密度が濃い目の詰まった材で、程よく揺れながら赤黒い縞模様走る、エキゾティックな風合いを持ったすばらしいルックスのインディアンローズウッド材です。
ネックのマホガニーも密度のぎっしり詰まった木材で、程良い握り心地がキュッと締まった感じで、よく手に馴染みます。
ヘッドもやや丸みを帯びたヘッド形状や手作業感の強い縦ロゴ、澄んで深い色合いのマザーオブパールインレイやパテント刻印のグローバーペグ等、この過渡期の時期らしく60年台の余韻を残すルックスとなっております。
惜しむらくは指板とブリッジベースのエボニー部が交換されている事で、指板は恐らく以前に45風に改造されたようで、指板の1フレットと17フレットをよく見ると、画像ではかなり確認し辛いのですが、ヘキサゴンのインレイを入れた跡にエボニー材で埋め木をしたリペア跡が確認でき、ブリッジのエボニー部もMartinスタイルで上手く再現されてはおりますが、近年に作り直された物となっております。
その他ではピックガードの交換。ナットやサドルの交換、エンドピンジャックの修正跡に太めのエンドピンを取り付け、ネックのヒールキャップ部にストラップピンの取り付けも有ります。
また、ボディバインディングの剥がれ修正と、トップセンターのエンド近くにクラック修理、及びピックガードの交換等もありますので、これらリペア跡周辺にも塗装のタッチアップ修正等も有ります。
これら修理や調整箇所はヴィンテージの風合いを尊重してかなり丁寧に作業されており、ぱっと見は非常に良い顔をしたルックスに仕上がっておりますが、これらの修理跡が有りますので、この時期のD-41としてはお手頃となっております。
このように各部の調整がありますので、現状ではボディとネックともに演奏上のコンディションは良好で、付属のハードケースは70年代のブルーケースとなっております。
このギターは鳴りも素晴らしく、この時期の良質なジャーマンスプルーストップと良質なローズウッドの組み合わせで、重厚な、そして甘く倍音豊かな響きで、たっぷりと鳴ってくれます。
ヴィンテージらしい乾いた質感でオープンな反応も有り、粒立ち細かく明るくブライトな倍音が、隙間なく前にストレートに抜けてくれるトーンとなっております。
ドレッドらしい重厚なボディの反応が頼もしく、ジャーマンならではの粘り強いコシがあり、太く直線的な前に飛ぶ低音、そして煌びやかな鈴鳴りの高音域がバランスよく混ざり合い、とても奥行きの深いトーンです。
70年代初頭の渋く落ち着いた風合いと、ジャーマンらしい独特の黄色いトップの色合い、そして41らしい上品でエレガントな佇まい等、非常に良い表情を持ち、とても見栄えのする素晴しいルックス!サウンドもオススメのD-41ですので、お早めに!!