Steven Kovacik 0-45 Blue-G 20th anniversary custom (2019)
- CONDITION:
- EXF
- TOP:
- Premium Adirondack Spruce
- SIDE BACK:
- Premium Brazilian Rosewood
- FINGER BOARD:
- Ebony(Style-45 Snowflakes inlay)
- BRIDGE:
- Ivory
- NUT WIDTH:
- 48mm
- BRACING:
- Original Scalloped X-Bracing
- PICKGUARD:
- −
- SCALE:
- 635mm
- BINDING:
- Ivoroid
- TUNER:
- Blazer&Henkes WAVERLY replica custom Inlay
- CASE:
- Original Hard Case
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スティーヴン・コヴァシクの0-45モデル。
Blue-Gの20周年記念プロジェクトとして、1800年代のオールドストックのトップ材、マイクロングワースから譲られた古材のブラジリアンローズウッドを使った、スティーヴン・コヴァシクならではの、1920年代の0-45を忠実に再現したカスタムモデル。
トップ材は、ニューヨークのマット・ウーマノフから購入した古材のアディロンダックスプルースです。
すでに、ブックマッチでジョイントされ、ブレーシングも貼り付けられ、削りの入っていない状態で残っていました。
さらに、ロゼッタには、当時のインレイで、アバロンのリングが施されていました。
トップ材は、経年で焼けた風合いが加わり、素晴らしい顔をしています。
ロゼッタのオリジナルインレイが、青味が強く、美しいアバロンが使われていたので、この雰囲気に合わせて演出された、トップのパーフリングのインレイも、鮮やかな雰囲気に仕上がりました。
「マットが店を閉めたときに、地下室を整理していたら、50年間の間に、レアなマーティンのパーツなど蓄積されたものが、色々と見つかったんだ。
このトップは既にジョイントされていて、ロゼッタもインレイされていたんだ。
トップにの下部には「1−28」と鉛筆で記されていた。
マーティンは当時、トップにギターのサイズとモデル名を記していたんだ。
1はサイズ、28はモデル名だよ。28スタイルで木のリングの中にパールのリングが入っているものは、19世紀中ごろのものと考えられるんだ。
19世紀中ごろまではスタイル28にはパールのロゼッタが入っていたんだ。
このロゼッタを19世紀中ごろのスタイル29のギターと比べたら、ドンピシャだったんだ。
だからこのトップは間違いなく19世紀中ごろのマーティンのトップ材で、ロゼッタも当時のオリジナルと言える。このギターをよりスペシャルなものにしているのは、このトップ材なんだ!」
サイドとバックには、20年以上前にマイク・ロングワースから購入した古いマーティンのブラジリアン・ローズウッドが使われました。
「マイクは、マーティンの歴史家でマーティンの本の執筆者としても有名だった人だよ。
このブラジリアン・ローズウッドはクオーターソーンで細かい柾目の素晴らしい材だね。
スペックは1920年代後半のものにしたんだ。
20年代後半のピラミッドブリッジ、20年代後半の45スタイルの指板のインレイに、ヘッドのトーチインレイ。
ペグはドイツのブレイザー&ヘンキスが製作した、古いウェーバリーのレプリカだよ。
45スタイルのスペックと違っているのは、オリジナルのロゼッタだけなんだ。
45スタイルのロゼッタは、パールの内側が濃い色のリングでなく、アイボロイドなんだ。
パールの隣にアイボロイドが入っていないんだけど、オリジナルのロゼットをキープしたかったからそのままにしたんだ。」
トップ材、サイドバック材と、コバチックならではの、特別な古材を組み合わせ。
ネック材にも、フィギャードの美しいマホガニーが使われています。ヘッドのトーチインレイ、指板のスノーフレイクスインレイ、トップサイドバックとボダーを鮮やかなインレイワークで仕上げ、美しいO-45モデルが完成しました!!
塗装の雰囲気も、ややマットに光沢を抑えた仕上がりで、ヴィンテージを感じさせてくれる、素晴らしい作品です!
前のオーナーによって、ピラミッドブリッジを、象牙仕様にアップグレード。
ペグボタンにも、レトロなスタイルを再現するため、OGAWA INLAY CRAFTさんに特注。
ヴィンテージのデイテールにこだわった、小川さんならではのインレイワークが加わり、繊細な装飾のペグボタンも雰囲気抜群!!
ボディ&ネックともにコンディション良好で、MARTIN社のカスタムショップのハードケースが付属しています。
ライトゲージを張って、十分な音圧と、ボリューム感で、20年代のテイストを感じさせてくれる、とてもウッディであたたかく、華やかなトーンです。
シングルオーという抱えやすいサイズで、とても深みのある、ゴージャスな響きで、反応の良いボディから、ダイナミックで奔放なサウンドが飛び出します。
ポロポロと短音の美しさだけで楽しく、いつまでも弾いていたい、贅沢な時間を堪能できるギターです。
力強いトーンは、幅広いジャンルに対応できると思います。
このスペックでは二度と作ることもできず、ルックス、サウンド共に完成度が高く、記念モデルにふさわしい特別なギターです。