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Blue-G Corporation

ブルージーコーポレーション

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究極のギターサウンドとして、プレーヤー、コレクターそしてルシアーの間で必ず上がってくるのが1930年代のプリウォーマーティンの音です。
世界中の数多くのルシアー、ギターメーカー、そして本家のマーティンも、この究極のサウンドにチャレンジしていますが、その中でも特に、OMとOOOモデルを見事再現し、オリジナルのプリウォー マーティンに勝るとも劣らない音を作り出しているルシアーが、ジュリアス・ボージャスです。
1990年代にレトロなレンガ造りのリトルトンの工房で、ショーンバーグギターを製作していたことはあまりにも有名です。
彼の製作したショーンバーグギターの評価は今でも抜群に高く、ショーンバーグギターを製作した歴代の名工、ダナ・ボジョア、T.J.トンプソンに名を連ねたことで、注目を集めました。
1999年にショーンバーグとのパートナーシップを解消し独立。自己ブランド、ボージャスギターの製作を開始しました。
2008年から、自宅に工房を構え、すばらしい材料と高度な木工技術で、満足度の高い究極のOM、OOOモデルを製作しています。
一人で製作しているため、製作のペースはスローですが、ブルージーでは、初期の2000年頃から輸入を開始し、コンスタントにカスタムオーダーギターを入荷しています。
製作期間2年から2年半でカスタムオーダーも可能です。

【ギター製作を始めるまで】
12歳の時からギターを弾き始めたジュリアスは、最初はエレキギターでビートルズなどを弾いていたそうです。
バークレー音楽学院に行ったのち、ボストン周辺のカントリーやロックバンドの演奏活動、コマーシャルな音楽のレコーディングや作曲活動をしていました。
その後、20代後半に手に職を持った方が良いと考え家具職人になりました。木工のテクニックを身につけ、一流の家具職人として活躍しました。
ギター製作のきっかけは、ヴィンテージのOMやOOOモデルを弾く機会はあったけれど、欲しい楽器は高価で買えなかったので、自分で作ることにしたところが始まりです。
最初に作ったギターはOMモデルでした。1980年代中頃のことです。
1932年のオールマホガニーの2-17を手に入れて、ブレーシング削り方などを観察し、色々と研究しました。
ボディの中をのぞいて見ると、ダークなマホガニーマホガニーのトップに、ライトなスプルースのブレーシングのコントラストがとても美しかった。と当時のを語る、ジュリアスの言葉には、ギターに対する愛情が感じられます。
この2-17のネックがとても良かったので参考にして、ネック製作のお手本にしていたそうです。そう言われてみると、ジュリアスのギターは、MARTINの1929年から33年頃の厚すぎず、絶妙の握り心地のマホガニーネックを、とても雰囲気よく再現していることも納得です。
その後、本職の家具作りで怪我をしてしまい、大きなものを持ち上げることができなくなり、家具職人を続けることが難しくなったため、ギターのリペアと製作を本業としました。
リペアの経験を積みながら、沢山のギターを見ることと、独学であらゆる文献を研究しました。
ダナ・ボジョアがアメリカンルーサリーに書いた記事がとても参考になり、ダナを訪ね、何回か工房へ通って、働くことになり、ここでも勉強しました。
ダナがショーンバーグの最初のルシアーになる訳ですから、とても運命的な流れを感じますね。

【ショーンバーグギター】
世界中のヴィンテージMARTINコレクターから、「ドクターOM」と称され、ラグタイムの名手でもあるショーンバーグは、ニューヨークのフォークロアーセンターで働いていた60年代、すでにカスタムOMモデルを、MARTIN社に発注しています。
また1977年、ボストンのミュージック・エンポリアル時代には、MARTINのOM-45の再生産プロジェクトの仕掛け人としてスキャロップブレーシングを復活させ、SOM-45をカスタム発注をしています。
ショーンバーグのインタビュー記事(Vintage guitars Vol.4 丸ごと一冊マーティンOOO/OM エイ・ムック)で、60年代のカスタムOMについて、「6台のOM-28を注文したんです。あの時のヤツを今持っていたらなあ。すごく美しいブラジリアンローズウッドでねぇ。しかし、それはやっぱり、その頃のマーチンだったのね。つまり、20年代、30年代のものとは別物なんですよ」と語っているように、ヴィンテージのオリジナルOMへの情熱から、1986年さらに高みをめざして、ショーンバーグギターの「ソロイスト」モデルのプロジェクトへと進みました。
ショーンバーグギターは、MARTIN社にクォーターソーン(原木から板に切り出すときに、切り口の木目もまっすぐな、いわゆる本柾目。丸太全体の1/4ほどしかとれない贅沢な木採り)の厳選した良質な材を持ち込んで、トップやバック材、ハンドメイドのブレーシングなどトータルバランス考え、個別に選定し製作されました。この材の選定や製作に関わったのが、ダナ・ボジョアです。
MARTINのその後のカスタムショップや、現在のオーセンティックシリーズに通じる、ハイクオリティなプロジェクトでした。
ソロイストは、オリジナルOM-28の特徴である、音圧があり、太い出音でありながら、薄胴のレスポンスの良さなどを再現し、さらに斬新なフローレンタインカッタウェイ仕様が加わり、より現代的に生まれ変わったギターでした。
当時のMARTINがコピーしていなかった、1930年頃のオリジナルOMのネックに近い平たいVシェイプ。薄くハイポジションまで厚みが変わらず、演奏性の高いネックシェイプの再現。ボディ内のブレーシングの形状など、オリジナルに忠実に細部のディテールにこだわったことは、先進的でした。
装飾面でも、ヘッド形状、細く美しいネックヒールの形状や、ウッドパーフリングのロゼッタや、ウッドバインディングの再現など非常にクオリティの高いものでした。
ジュリアスは、自分で製作したOMスタイルのギターを、地元ボストンのミュージック・エンポリアル時代のエリックを訪ね、ギターを見てもらい、知遇を得ていました。
90年代前半、エリックに頼まれ、ショーンバーグギターの製作に徐々に関わるようになり、90年代後半にパトーナーシップを組んで、リトルトンの工房に移り、本格的にショーンバーグの製作を始めました。
エリックが所有していた1930年製のOM-45DX、12フレットジョイントのOOO-45DXは、ギターマニアの間では、あまりにも有名で印象的ですが、このギターに実際に触れて、研究できたことの喜びは、ジュリアスのインタービューのたびに語られています。
エリックからOM-45DXをしばらく借りて、ジュリアスが自宅に持ち帰った際、最初奥さまは「すごく綺麗なギターね」と感心していたけれど、値段を教えたらびっくりして、何かあったら大変だからすぐに返すようにと怒られてしまったというエピソードがあります。

【リトルトン時代の工房】
ボストンから車で1時間ほどの小さな街、リトルトンにある彼の工房は、1880年に立てられたミルと呼ばれる紡績工場だった建物の中にあり、赤レンガの壁の建物で、ノコギリの刃のようなジグザグの屋根、板張りの床など、昔のMARTINの工場を思わせるような風情の工房でした。
機械やジグなどを積極的に取り入れてはいますが、やはり根っからの職人、昔ながらの工法をかたくなに守っていることが随所にうかがわれました。

〜工房取材時のインタビューから〜
「ダブテールのジョイントや、接着に使うニカワ等、絶対に譲れないところには、とことんこだわるね。ニカワは長い間キープできないので毎回フレッシュなものをミックスしているんだ。昔のマーティンはブレースを接着する前に、ラジエーターの上において暖めてから接着したんだ。扱いが面倒だけど、接着されると隙間なくしっかりとくっつくので最高だね。トップ材はアディロンダック スプルースを好んで使っていて、ブレーシングも全てアディロンダックを使っているんだ。ネックにはトラストロッドが入っているけど、その上にさらにエボニーを入れている。これによってネックがさらに強くなるし、僕なりに昔のマーティンのエボニーバーに敬意を表しているんだ。サイドはベンディングマシンで曲げるけど、その後さらに昔マーティンが使っていたホット・アイロンで微調整するんだ」と彼の製作に対するこだわりを語ってくれました。
ジュリアスは、1916年以前のマーティンのネックの製作方法で、グラフティッド・ジョイントのヘッドストックを作れる数少ない職人の1人でもあります。大変難しく時間のかかる工法で、高度な木工技術を持った者のみが出来うる職人技です。
「理想のサウンドはピアノのようなオープンな音、特に30年代のマーティンのサウンドを目指しているんだ。当時のマーティンは良いクラシックギターと同じようなバランスのとれたレスポンスがあるんだ。鳴りの良い高音、豊かな低音、はっきりとした中域といった具合にね。」と自分の音作りを語っています。
確かに彼のギターは、1930年頃のマーティンの反応を感じさえてくれます。
1925年からスティールストリングスに対応し始めたMARTINですが、軽やかなギターだった、ナイロンに対応したブレーシングや、トップ厚、スリムなネックから、1930年を超えて、ボディの重厚さ、ネックの厚みが増し、しっかりとした太い鳴り方、現代につながるスティールストリングスの完成形が誕生したOMの音です。
20年代の軽やかさや繊細さと、30年代の豪快ななり方の、絶妙なミックス感が感じられます。
プリウォー マーティンの芯の太い音に、上品な音質を加えたサウンドで、ローポジションからハイポジションまでバランスの取れた表現力豊かな魅力的なトーンを持っています。特に1,2弦のハイポジションの腰のある高音は際立っています。
ぜひ、ジュリアスのギターを手にとってみてください!!

【製作モデル】
MARTINスタイル OM、OOO、OO、ドレッドノート
GIBSONスタイル L-00、Hayride (16インチsmallJumbo), Barndance (スロープショルダーD)

ピーター・ローウェン (000-28), ポール・ジャラマイヤ (Barndance)、エミルー・ハリスのギタリストのバディー・ミラー (OM)、そしてエミルー・ハリス (Custom 7弦ミニハープギター)等、ギターにうるさいプロもステージやレコーディングで彼のギターを愛用しています。

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